「全国老施協版介護ICT導入モデル事業」介護の生産性向上検討に
「業務時間見える化ツール」が活用

本システムの内容について

　弊社が開発した業務時間見える化ツール（タイムスタディーツール）とは、仕事の時間を正確に測定するための分析手法の一つであるタイムスタディを、タブレットやスマートフォンで簡単に測定できるクラウドサービスです。一般的にタイムスタディでは、作業のサイクルを何回か繰り返して観測を行い、その作業を成し遂げるのにかかる時間を決定します。時間観測を行う際、一般的にはストップウォッチが用いられますが、手間や人的工数が大きいため、それをより効率的に行うために、クラウドを活用したタイムスタディ調査ツールをご提供いたしました。また自動的に業務分析が集計されるため、生産性向上の基礎となる削減すべき業務の見える化が容易となります。今後、介護DXを推進していく上で、各事業所の現場でのタイムスタディを効率的に把握し、生産性向上を実現していくためのツールとして販売を開始します。

今後の見通し

　今期の当社業績に与える影響は軽微であると見込んでおりますが、今後の業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合は、直ちに開示いたします。

（図１）タイムスタディツール画面

（図２）業務比率分析画面

その他

　① 全国老施協版介護ICT導入モデル事業の概要とは
　本事業では全国8カ所の実証モデル施設（特養）に実際にICT機器の導入を行い、その前後の介護業務のタイムスタディを通じた効果測定によって、介護現場にどのような形でICT機器の導入をすれば効率化・効果的であるかを明らかにして「全国老施協版の介護ICT導入モデル」の構築をすることを目的とするもの（最終的にはこれを各介護施設に普及させて介護現場でのICT機器の導入による生産性向上の取り組みを広げていくことを目指すもの）です。
（参考）
https://www.roushikyo.or.jp/?p=we-page-menu-1-3&category=19326&key=19364&type=contents&subkey=449805

　② カナミッククラウドサービスとは
　超高齢社会に求められる「地域包括ケアシステム」の実現に寄与するために、地方自治体や医師会及び介護サービス事業者向けの多職種間連携を可能にする地域連携型クラウドサービス。多職種他法人間の連携を目的とした情報共有システムと、介護事業者向けの業務システムをラインナップとしております。

　③ 公益社団法人全国老人福祉施設協議会（全国老施協）とは
　全国老施協は、全国約11,000の、高齢者福祉・介護の事業を行う特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム・ケアハウスなどの施設とデイサービスセンターなどの事業所を会員とする公益法人です。高齢者福祉・介護の団体としては最も古く、会員規模も日本で最大の中核的団体です。また、全国老施協は高齢者福祉・介護の現場の課題の改善を図りその推進を図るために、各種の事業・サービスを展開しています。