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在宅ケアを考える「地域包括ケアの在り方」

あこもけあ在宅支援センター

あこもけあ在宅支援センター

今回は小田原市で訪問看護を中心にサービスを行っているAccommo.care service株式会社の代表者である松木満里子さんに、在宅ケアに関するお話をビジネス的側面も踏まえお話を聞かせいただきました。

松木満里子さん プロフィール

松木満里子さん

Accommo.care service 株式会社 代表取締役

横浜市医師会立訪問看護ステーションに10年間管理者を務め、医療的ケアが必要な在宅中重度者のためのデイサービス(療養通所介護)も開設。
その後、これまでの経験を生かし小田原のような自然が豊かな場所で訪問看護をもっと多角的な視点で経営したいと思い立ち、Accommo.care service株式会社を設立。スタッフは看護師:7名、PT:2名、OT:1名、介護福祉士:2名
現在月のべ450件以上のサービスを行っており、小田原・箱根地域にとって欠かせない存在となっている。

事業を立ち上げた経緯について

元々、横浜市医師会立の訪問看護ステーションで10年間管理者としてやっていました。 そこでも療養通所介護と言いまして医療依存度の高い方、難病や癌の末期の方のためのデイサービスをやっていました。それをきっかけに、「寝たきりの人をもっと外に出してあげたいな、そういうお手伝いがしたいな」と思い、こういう観光地(海や山があり、川があり、城があるような場所)で、訪問看護をもっと多角的に経営してみたいという思いに至って、小田原に単身乗り込みました。

小田原市に知り合いもいなかったので最初は本当に苦戦したのですが、ようやく今(2011年9月)軌道に乗ってきています。訪問看護ステーションと居宅介護支援事業所、療養通所介護に加えて「泊りのできるおうち」ということで、最期の看取りもできるおうちを目指して江之浦に「ハイジの家」という別事業所をつくり9月22日から始動しています。今後、ホームヘルプサービスの方も年内には起動していこうと計画中です。

今は外出支援や宿泊など、介護保険の枠を超えた事業もやっています。弊社が目指しているところは、在宅のニーズに合わせて、制度の中にとらわれずにやっていきたいと思っていてどんどん進化していっている最中です。

看取りのできるおうち「ハイジの家」とは

ハイジの家

在宅ケアを提供するハイジの家

サービス付き高齢者向け住宅ではなく、この家の在り様としては一般の住宅で、ご家族に看取られながら安心して息を引取れるための場所が提供できないかと思い、始めました。こちらでは、なかなか在宅で看取れない場合も多いんです。というのも横浜にいた時には、ターミナルの方の65%は在宅で看取りをしていました。

それが、こちらではなかなかそれが実現できなくて、ほとんどが在宅ではなく、最終的には病院に行ってしまうということがあります。それはなぜかと考えたときに、往診ができる開業医さんが少なかったり、範囲が広すぎてなかなか緊急時の対応ができなかったりと、ご本人と家族にそういった不安があったりして、在宅の看取りにつながっていないんじゃないか?というふうに思ったんです。そこで「落ち着いた家の中で安心して家族に看取っていただける場所」を提供できないか、という思いで「ハイジの家」を始めました。「ハイジの家」は一軒家なのですが、そこに家族ごと来て頂いて、訪問看護STから看護職や介護職が在宅での療養をお手伝いするというふうにしていけたらいいなと思って始めました。

あともうひとつの利用方法としては、ここは国立箱根病院がすぐそばにあるんですが、ターミナルだけではなくて、病院の療養病床などで長く入院されている長期療養者のみなさんが在宅療養するためのきっかけになればと考えました。長く入院していると自宅に帰れるのかどうかと不安になる患者さんも少なくないと思います。そこで「大丈夫だよ」という後押しをして差し上げることで、自宅に帰ることができればと思うんです。弊社にはPT・OT、介護福祉士、社会福祉士、看護師、ヘルパーと多職種がおりますので、そのスタッフがチームになって在宅に帰るための様々なケアサービスをマネジメントして「おうち」で暮らすためのご提案をさせていただけるのではないかと思っています。やっぱり自宅に帰りたいですよね。

家からは海が一望できる

家からは海が一望できる

ですので、そういう一般住宅で暮らすために、退院する患者さんはどんなものがあったら帰れるのかなという、シミュレーションするための「おうち」になったらいいなと思って始めました。これには箱根病院でも協力してくださって、是非一緒にやらせてくださいと前向きなお言葉を頂いております。
今の日本の病院の役割は「生活援助」ではなく、やはり「治療」をしていくというところです。ですが、箱根病院の院長先生と私どもが目指しているビジョンはよく似ていました。本当に「おうち」に帰れる、普通に生活できるためのきっかけ作りを、病院と一緒に進めていこうと思います。

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