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瀬戸 恒彦 さん インタビュー - 介護の明日を考える
- ケアマネジメントに課せられた今後の課題
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- 介護予防事業の今後の展望と介護事業経営への影響
2.介護予防事業の今後の展望と介護事業経営への影響
(1)介護予防事業の今後の展望
介護予防事業が有望と考えると、猫も杓子も介護予防事業、特に筋力トレーニング事業に参入しようとする動きが活発になる。しかし、よく考えると、一人ひとりにあった筋力トレーニングをするためにかかるコストは、かなりの負担となる。また、筋力トレーニングを一生続けたいと考える高齢者が何人いるだろうか。
介護予防には、継続性が重要である。継続性のない介護予防事業は、一時的に効果を発揮したとしても、本人の継続したい意欲が減衰してしまったら、その効果は半減するだろう。
利用者の生活を支えることとはいったい何だろうか。自立支援の介護サービスとはいったい何だろうか。こうした原理原則を忘れて、介護予防事業を行っても、それは、真に利用者本位のサービスとはならないであろう。
利用者は、どのような生活を望んでいるのか、どのような支援を必要としているのか、生活機能を維持・向上するためには、どのような生活習慣が望ましいのか。こうした考えの上に立って、介護予防や介護サービスを提供すべきである。
人は、愛しい人と一緒にいるだけで癒されるものである。人は、心と体を切り離すことができず、社会性を持っていることを、再度、確認しておきたい。
(2)介護事業経営への影響
介護予防事業が拡大すると、それに反して介護事業が縮小すると捉える経営者が多いのではないだろうか。これまで介護サービスを利用していた要支援と要介護1の方々が、介護予防サービスにシフトすると考えられるからだ。
しかし、果たしてそうだろうか。一人暮らしの高齢者や痴呆性高齢者が増加することが見込まれるなか、要介護状態になりかかっている方々を対象として、介護予防サービスを提供したところで、当初の予想どおりの効果を上げることができるだろうか。おそらく、要介護状態になる期間を若干延長するだけに終わるのではないかと、私は考えている。
今後、重要なことは、50歳代の若いうちから介護予防を心がけ、生活のなかに介護予防の習慣を身につけることではないだろうか。毎日の生活の中で、歩くこと、バランスの良い食事を摂ること、適度な運動を行うことなど、楽しみながら生活機能を維持・向上するライフスタイルが重要であると考える。
サムエル・ウルマンの「青春」という詩がある。そのなかで私の好きな言葉がある。それは、
青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう
年を重ねただけで人は老いない
理想を失うとき初めて老いる
という言葉である。
私は、介護事業を考える上で参考になる言葉ではないかと思う。介護事業は、人間の生活を支える仕事である。一人ひとりの人間が何を望んで生きているのか、これを見ないで介護事業は成り立たないと思う。そういう意味で、介護事業は奥の深い事業である。
今後、すべての事業者が同じく発展していくことはあり得ないが、こうした理念に基づいて介護事業を行っている限り、その事業者は発展していくであろう。

